カーマン・ツェによるインタビュー
「レジデント・アーティスト、LMCC(ロウアー・マンハッタン・カルチュラル・カウンシル)ワークスペース セッションB 2004–2005」LMCCウェブサイト掲載、2005年4月
取材:カ・マン・ツェ
LMCC(ロウアー・マンハッタン・カルチュラル・カウンシル)ウェブサイト掲載記事、2005年4月
LMCC/カーマン・ツェ:この「リニア・アクションズ:カッティング・プロジェクト」はいつ始めたのですか。
安部:紙を切り始めたのは1999年です。これは10年くらいかけるプロジェクトになると思っていました。時間が私の作品ではとても重要なテーマだからです。木の年輪のように。最初は、自分自身の地理や、自分だけのタイポグラフィをつくろうとしていました。ご存じのように、一番大きな作品はグランドキャニオンのようにも見えますし、1300枚の紙で深さをつくっています。でも、その段階の作品は、自分の中ではもう終わったと感じています。だから次の段階に進む必要がありました。今はカットの量を減らして、ネガティブスペースをより使うようにしています。別の角度から崇高なものに近づくために。
ツェ:絵画から現在の制作に移行した経緯について教えてください。
安部:線を引く前は、崇高なものに近づこうとして、大きな風景画を描いていました。無限の空間に惹かれていて、それをどうにか表現したいと思っていたんです。でも実際には、まったく届かなかった。本当の風景にはたどり着けない。自分がとても小さく思えてきて。キャンバスが大きくなるほど、逆に落ち込んでいきました。本物に届かないという感覚が強くなっていったからです。それに、そのイメージは自分のオリジナルでもないと感じていました。そこで、自分は何をつくるべきなのかを考え始めました。「自分のオリジナルとは何か。自分の風景とは何か」と。あるとき飛行機の中で、青空に広がる雲を見たとき、本当にきれいで、青い空に対して白い海のようにも見えました。そのとき、自然の中に溶け込んでしまいたいと思ったんです。たぶんそれが、もともと無限の空間に惹かれていた理由だったのだと思います。それ以降、自然のディティールに目を向けるようになりました。木の年輪や、木の先端の小さな部分など、本当に細かなものです。そこから小さな円を描き始めて、エッチングで線を引くようになりました。そして次第に、三次元の作品として紙を切るようになっていきました。
ツェ:作品における仏教の影響について教えてください。
安部:最初は、まったく意識していませんでしたし、特に関心もありませんでした。でも、ある人に、自分の作品や考え方が仏教と関係していると言われて、本を読んで学びました。そうしたら、それが自分にとってとても重要だとわかりました。仏教の基本的な考え方は、「存在しているけれど、同時に何ものでもない」というものです。つまり「空」です。ドーナツの穴のようなものです。周りの環境があってはじめて存在する。空である、ということです。これは飛行機の中で感じたことともつながっています。自然の中に溶け込んで、自分が消えてしまうような感覚。でもそれはネガティブな意味ではなく、とても豊かな感覚です。空というのは、自然と同等になることだと思います。
ツェ:ご自身のスタイルはどのように説明しますか。
安部:これはすべてプロセスです。私の作品はプロセスそのものです。木の年輪と同じように。だから、完成というものはありません。完成した結果にはあまり興味がなくて、つくる過程そのものが同じくらい重要です。
ツェ:あなたの作品で興味深いのは、それがプロセスとして見えること、そしてとても瞑想的であることです。一つ一つのカットにもそのプロセスが現れていて、鑑賞者としては、そこに時間の経過や集中、意識の痕跡が見えてきます。とても個人的でありながら、同時に普遍的でもあります。
安部:人間も自然と同じように存在していると思います。それはタイポグラフィのようにも、地図のようにも見えます。
ツェ:このスタジオや、このマンハッタンという場所で制作することは、作品にどのような影響を与えていますか。
安部:ご覧の通り、ニューヨークでの日常のメタファーとして新聞を使っています。少なくとも私にとってはそう。そしてセンターを切る。今この瞬間や日常そのものに強く関わっています。白い紙であればいつでもどこでも制作できますが、新聞という素材はこの場所——ニューヨーク——に強く結びついています。
ツェ:これまでで一番変わった仕事は何ですか。
安部:教師ですね。高校で8年間教えていました。その後仕事を辞めてニューヨークに1年滞在しました。それと、和菓子も作っていましたよ。
ツェ:和菓子ですか。
アンベ:はい。茶道のための和菓子です。粘土のような感覚で、楽しかったです。それからガラス看板屋でも働いていました。実はそこでカッティングのスキルは身につけたんです。